下の前歯が見えない(過蓋咬合)
2022年5月28日
こんにちは、エデュケーターの山田です。今回ご紹介するお子様は、治療を始めて6ヶ月のお子様です。
こちらのお子様は、過蓋咬合で悩まれていました。
過蓋咬合とは、奥歯をかみしめた状態で上の前歯が下の前歯を過剰に覆いかぶさっている状態が過蓋咬合で、ディープバイトなどと言ったりもします。
下の写真がマイオブレース矯正を始める前の資料になります。
前歯を見ていただくとわかりやすいのですが、下の前歯が半分ほど上の前歯で見えなくなっています。
過蓋咬合は、見た目はそこまで気にされない方もいらっしゃいますが放置しておくと、
- 顎の関節の運動制限が認められる
- 前歯のところが異常に内側に入っていると下の顎がさらに後方に誘導されて顎が曲がって成長したり顎関節症を伴っていることもある
- 下の前歯が上の前歯の歯の歯肉に接してしまい、上の顎の粘膜に傷がついたり、口内炎ができやすい
- ガミースマイルを伴っていると見た目がコンプレックスを抱いてしまい、自然に笑えなくなってしまうことがある
- 被せ物や入れ歯などの人工物の厚みを確保しにくいため治療が複雑になったり、歯を削る量が増えたりすることがある
- 顎が偏位(左右どちらかにずれている)していたり、顎の偏位による筋肉の過緊張に起因する頭痛など他の全身疾患を伴っていたりすることもある
- 咀嚼をしたり飲み込んだりする運動がうまくできない、発音がこもって聞き取りにくくなるなどの悪影響が出ることも
あまり深い噛み合わせでも気にされなかった方もいるとは思いますが、今後のことを考えると改善した方が良いです。
過蓋咬合は、顎が正しく発育しておらず起こってしまいます。
大人になってから、治そうと思うと抜歯が必要になってきたり、歯を無理やり動かすので痛くて食事するときも噛めないということも起こってきます。
ですが、5歳〜小学4年生までの間であれば抜歯もせずに過蓋咬合を治すことができます。
なぜ、年齢が限られているかと言いますと、5歳から小学4年生までが1番顎の成長のピークと言われているからです。
成長のピークに悪い癖が付いていていたりすると顎が本来発育するところまで発育せずに、小さい顎に大きな永久歯が生えてくることになってしまいます。
歯の位置・傾きに異常がある場合、顎の骨の位置に異常がある場合、顎の骨の大きさがアンバランスな場合(下顎の成長不良・上顎の過成長)、前歯が過剰に伸びている場合、奥歯が通常より伸びておらず、高さが不足している場合など、様々なケースが考えられます。
過蓋咬合はマイオブレース矯正で改善することができます。
ただ、マイオブレース矯正は毎日起きている時につけてもらうこと・アクティビティ(トレーニング)を毎日5、10分ほどの内容のものを2セット頑張ってお家で取り組んでもらいます。毎日行うことなので本人(お子様)とご家族の支えがあって行えることですのでご協力をお願いしております。
今回こちらのお子様は、呼吸のトレーニングを行いました。
鼻を指で摘んで、呼吸がしたくなるまで歩いてもらいます。それにより血液の循環と鼻で呼吸してもらうことを身につけてもらいます。
私達と一緒にお子様を正しい発育ができるようにしていきませんか?皆様のお声かけお待ちしております。