子どものダラダラ食いで虫歯発生率が高まる!?
2022年9月16日
こんにちは、やまむら歯科です。
今日はお子様の「ダラダラ食い」についてお話させていただきます。
ダラダラ食べると虫歯になるってお話を聞いたことがありませんか?実はこれ、本当なんです!!
「脱灰(だっかい)」と「再石灰化」
物を食べると歯垢の中は酸性に傾き、少しずつ歯のエナメル質からリンやカルシウムが溶け出します。これを「脱灰(だっかい)」と言います。
反対に、唾液は酸を中和して、脱灰した歯の表面を修復し歯を強くする「再石灰化」の働きがあります。
食事をするたびに、お口の中では「脱灰」と「再石灰化」が行われており、この2つのバランスが保たれていればむし歯にはなりません。
バランスが崩れて、脱灰に傾くことが「むし歯の進行」となるのです。
ダラダラ食べることを防ぐ方法
- 集中できるものを見つける
口寂しくなるのは集中していない時。なにか集中できるものを探してみましょう。例えば本を読んでみたり、丁寧な掃除をしてみたりなど、なんでも良いので何かに集中すると口が寂しいと感じることが減ってきますよ。
- ながら食べをやめる
テレビを見ながら、スマホを見ながら、ゲームをしながらなどなど、ながら食べをしちゃうという方は多いかと思います。
食べるときは食べる!といったように、食事の時間に集中して食べて、おなかが満足な状態でテレビやスマホを見るようになれば、必然的にだらだら食べることは少なくなるでしょう。
ただし、早く食べすぎると今度は太る原因になってしまうため、あくまで適度な速度を心掛けましょうね。
- すぐ食べられるものをなるべく買わない
だらだらと食べてしまうものの代表がお菓子です!ポテトチップスやチョコレート、アイスやプリンなど、すぐに手に取って食べられるものが揃っていると、ついつい手が伸びて食べてしまいますよね。
何か食べたいなぁ~と思ったときに、そういったものがなければあきらめる可能性もありますので、極力購入しない、もしくは最小限にとどめることを気に掛ければ、ダラダラ食いもなくなり、ダイエットにもなりといいこと尽くしです!
間食の回数が多い子供ほど虫歯になりやすい
おやつの時間は15時と昔から言われているように、おやつの時間は決めておくことをお勧めいたします。
おやつを何度も食べると口の中の歯垢は酸性状態になります。
最初に話した通り、糖分をとる事によって「脱灰」が頻繁に起きると、「再石灰化」が間に合わず、歯のミネラル分がどんどん抜けて穴が開き、虫歯になってしまうのです。
おやつの時間はしっかり決めて、それ以外は食べないようにする事が大切です。
虫歯を作りにくい食べ方・歯に良いおやつ
以下のことに気を付けながらおやつを選んだり、食べ方を工夫したりしてみましょう♪
- 食べる時間を決めましょう(おやつは1回15分位)
- 飲み物と一緒に食べましょう(お茶・牛乳はベスト)
- 砂糖量の少ないものを食べましょう(キシリトールなど・・・)
- 口の中をさっと通り、長い間口の中に留まらない食べ物を選びましょう(アイスなど)
- よく噛んで食べるおやつを選びましょう
- 食後のうがいは忘れずに!
虫歯にさせないおやつの食べ方のポイントってあるの???
まず第一に大切なのが、食事をしっかりと食べること!
夕食を残しているのにそのあとにお菓子を食べるお子様は多いです。それが本当に良くありません。栄養もそうですが、むし歯にも影響があるので、食事以外でおなかがすかないように、毎食しっかり食べるようにしましょう。
そして!!
夜寝る前の糖分の摂取はNGです!
眠っている間は唾液の分泌が低下します。そのため虫歯のリスクが高まります。夜寝る前の糖分の摂取は控えましょう。
ジュースやスポーツドリンクはなるべく飲まないで
熱中症防止の為に、ジュースやスポーツドリンクといった糖分を含む飲み物を飲む機会も多くなります。ですが、糖分を含む飲み物もおやつと一緒で、お口の中を酸性にしやすく、虫歯のリスクを高めるので、ジュースやスポーツドリンクは極力控えて、なるべくお茶や水などを飲むようにしましょう。
最後に・・・
むし歯は、こうすれば絶対ならない!ということはありません。いくら気を付けていても、お子様によってはむし歯になりやすかったりするので、普段きちんとしているお子様へは怒らないであげてくださいね。
むし歯になりやすいお子様は、しっかりメンテナンスに通い、お口の中の状態をチェックすることをお勧めします♪