歯磨きしてもむし歯になるのは何故?
2022年8月6日
歯磨きしてもむし歯になるのは何故??
同じように歯磨きしていてもむし歯になりやすい人とそうでない人がいます。きちんと磨けているのに差が出るのはどうしてなのか考えてみましょう!
考えられる原因
① 食生活
甘いものをダラダラ食べるという食生活はむし歯菌の好む環境です。甘いものはむし歯菌の餌になり、歯を溶かす酸を出してむし歯をつくります。
② 口腔内菌叢
口の中に住んでる悪玉菌が多ければむし歯や歯周病にかかりやすくなります。反対に善玉菌は口腔内のバランスを保ってくれます。
むし歯菌は、歯が生え離乳食が始まると、周囲の大人が使用した箸やスプーンを介し感染します。
この時期に感染しなければ、それ以後は感染する可能性は低くなり予防が楽になります。しかも、完成された細菌叢のバランスは容易にくずれることはなく、後からむし歯菌が進入してきても定着することは少ないのです。
ヒトが固有の口腔内細菌叢を得る時期は生後1歳7か月から2歳7か月です。この間に悪玉菌の感染を防げれば、お子様をむし歯の危険から守れるということになります。ですので、妊産婦のお母さんはお口の中を清潔に保ち、お母さん自身の口腔内細菌叢の改善をしておくことが大変重要です。
③ 唾液について
唾液の分泌量が少なければむし歯や歯周病にかかりやすくなります。唾液には、酸性に傾いた口の中を中性に戻す力があるので、それが高いほど歯が出す酸によって溶かされる時間が短かくなり、再石灰化しやすくなるため、むし歯になりにくくなります。
④ 歯の質について
歯は、エナメル質、象牙質、セメント質などの成分で出来ています。エナメル質は非常に硬い物質ですが、歯の形成段階での石灰化が不十分で、エナメル質や象牙質の無機質が不足しているとむし歯になりやすい歯だと言えます。
①歯列不正など
いくら歯を磨いても、歯並びが悪ければ食べたものが残りやすいです。しかも歯周病を引き起こす歯石も付着しやすくなります。
☑ 歯石がついていないか・・・
☑ 唾液は十分に出ているか?・・・・
☑ すっぱいのを良く食べたり、飲んだりしないか・・・
そのほかにも口の中の環境を悪化させる要因はないでしょうか??
②むし歯菌の餌について
むし歯菌の餌である砂糖を良く取る人やダラダラと食べる人は、菌を口の中で養殖しているようなものです。さらに、唾液が少ないと、少ししか砂糖を取らなくても濃縮されます。
③歯や口について
歯や口の中の状態によってもむし歯になりやすくなります。
☑ 歯並びが悪い
☑ 甘いものやすっぱいものをよく食べる
☑ 歯の磨き過ぎ
☑ 不規則な生活
④時は金なり
むし歯菌が付くと感染の拡大を止めることができなくなります。むし歯は、なった部分で菌がどんどん増えるので、いくら歯を磨いても意味がなくなります。
大きなむし歯になるまでには時間がかかりますので、時は金なり、早期発見・早期治療が安く済み、治療も早いことになります。
定期的な専門的チェックを怠らないようにしましょう♪
⑤むし歯の歯への定着を阻止しているか?
むし歯菌は歯に定着しない限りむし歯になりません。
☑ 唾液が十分か・・・
☑ 食生活に気をつけているか・・・
これらがきちんとできていないと、いくら歯を磨いても無駄ということになりますし、小さなむし歯があればむし歯は広がっていきます。
まとめ
歯を磨くことも重要ですが、普段の食生活や、上記の点について、振り返りをしていきしょう。そして、むし歯や歯周病などの口の病気は自己内部の細菌による感染ということを理解しておけば、感染は必ず防御できます。気になる方はお気軽にご相談くださいね。
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